Jeu de Paume [美術館]

Jeu de Paume(ジュ・ド・ポーム)はチュイルリー公園内にある美術館で、

向かいにはオランジュリー美術館があります。

以前チュイルリー宮という宮殿があり、Jeu de Paumeは室内球戯場でした。

1947年Jeu de Paume美術館開館当初はルーヴル所属の印象派美術館でしたが

1986年に作品は全てオルセー美術館にうつされました。

現在は写真や映像を主とした近現代美術を取り扱っています。

地上2階、地下の3層構造で、1〜2時間で見て回れる程の大きさです。

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改装はAntoine Stincoによるものです(1987-1991年)。

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毎週火曜日は21時まで開館しているのですが、

最終火曜日の17〜21時は学生と25歳以下は入館無料となります。

この日はDiane Arbusの人気の展示だったこともあり、気温は零下でもこの行列。

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Jeu de Paume
■場所
1, place de la Concorde, 75008, Paris
最寄り駅:Concorde(1、8、12番線)

■開館時間
火曜日:11時〜21時(ノクターン)
水〜日曜日:11〜19時
月曜日、祝日:休館

■入館料
通常料金:8.5ユーロ
割引料金:5.5ユーロ(学生・24歳以下・61歳以上等)
※毎月最終火曜日の17〜21時は学生・25歳以下は入館無料

Jeu de Paume公式サイト:http://www.jeudepaume.org/
建築家Antoine Stinco公式サイト:http://www.stinco.fr/



パリのアトリエ―クリエーターたちの愛すべきわがまま空間

パリのアトリエ―クリエーターたちの愛すべきわがまま空間

  • 作者: ジュウ ドゥ・ポゥム
  • 出版社/メーカー: ギャップ出版
  • 発売日: 2000/12
  • メディア: 単行本



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Les Halles改修工事 [建築]

パリ1区のLes Halles(レ・アール)が改修工事を行っています。

歴史地区Les Hallesは、かつて「パリの胃袋」と呼ばれた中央卸売り市場があった場所です。

1970年代に再開発されましたが、近年では建物の劣化や治安の悪化が指摘されていました。

Les Hallesの地下にはフランス最大の地下鉄駅がありますが、

乗り換えが大変、汚い、治安が悪い…と言った状況。

地下1〜3階まであるショッピングセンター、Forum des Halles(フォーラム・デ・アール)は

老朽化していました。



この地区の改修工事のためのコンペが2004年に開かれ、

ジャン・ヌーベル(AJN)、レム・コールハース(OMA)、

ヴィニー・マース(MVRDV)、ダヴィット・マンジャン(SEURA)が候補者に選出されました。

しかし、そのほとんどが改修案ではなく、破壊再生案でした。

コンペにはマンジャンが勝利したものの、プロジェクト自体が見直しとなり

2006年にマンジャンの案を元にした再コンペが行われました。

最終選考には10チームが参加し、その中には伊東豊雄、審査員には妹島和世といった日本勢も。

結果、パトリック・ベルジェが勝利しました。

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現在インフォメーションセンターが設置され、中では竣工の様子、

模型などが展示されています。

このプロジェクトの総工費は約1.2億ユーロ(約120億円)、

2016年竣工予定だそうです。

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Espace Information du public(改修工事インフォメーションセンター)
Place Joachim du Bellay, 75001, Paris

Les Halles改修プロジェクト公式サイト:http://www.parisleshalles.fr/



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Salon des Formations Artistiques [salon]

パリのPorte de Versaillesにある催事場ではいつも大規模な見本市やイベントが行われています。

カメラ、服飾、ワイン…日本でも行われているsalon du chocolatも毎年ここです。



今週末は学校説明会でした。

ここでの「école/学校」は高校を卒業後にいく専修学校で、大学ではありません。

この会場には大きなパビリオンが8個あって、そのうち一番小さなパビリオンで

アート関係の学校の説明会が行われていました。

一番小さいといっても体育館2、3個は入りそうな大きさ。

造形・デザイン・モード・まんが・写真・音楽・メイクなど

アート係の学校の130以上のブースと、人人人…。

パリだけでなく、フランスの地方やブリュッセルの学校も出展していました。

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アートの領域だけでこんなに学校があって、こんなに人が集まるのかとびっくり。

大学にもアートのセクションをもっているところ(parisⅧやソルボンヌ)があるので、

それをあわせると大変な数の学校と、かなりの生徒数になります。

それだけアート系の仕事の需要もあるということなのでしょうか。



公立と私立でずいぶんと学費が違うフランス。

公立だと、安いところは1年間の学費が約400ユーロ(約4万円)。

私立だと、ピンキリですが年間10,000ユーロ(約100万円)なんてところも。

日本も公立・私立の学費の差は大きいけれど、フランスの最低ラインの安さはうらやましいです。

言葉さえクリアできれば、日本から交換留学するよりも正規入学のほうがお得です。

その言葉の壁は大きいですが…。


Salon des Formations Artistiques
2012年1月27日(土)〜28日(日)10時〜18時
Parc des expositions - Paris - Porte de Versailles -
Pavillon 8, place de la Porte-de-Versailles, 75015, Paris

主催letudiant.frのSalon des Formations Artistiquesページ:
http://www.letudiant.fr/etudes/salons/salon-des-formations-artistiques.html
※期間中はここから入場無料券をダウンロードできます。


F 成功する留学 フランス留学 (地球の歩き方―成功する留学)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2007/03/10
  • メディア: 単行本



''TANDEM'' [product design]

パリ郊外でmaison et objetというデザイン・家具・インテリアデコレーションに関する

インテリア最大級の見本市が、年に2回行われています。

その開催にあわせて、市内でもプロダクト系の展示が多く見られます。

以前記事に書いた365日 Charming Everyday Things

この時期に合わせて行われました。



サンジェルマンのgalerie kreoでは家具を中心とした展示会''TANDEM''が行われています。

TANDEMとはフランス語(語源は英語)で「二人乗り、二人組」といった意味で、

このギャラリーではそろぞれ異なるアーティストさんの作品でペアを作り、展示していました。


例えばこれはHella Jongeriusによる''Back Pack Sofa''と

Erwan et Ronan Bouroullecによる''Roches''のペア。

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「幻想、夢心地、旅への誘い。

念入りに作られた不統一な要素で構成されたソファ:

ヨガマット、刺繍がほどこされたクッション、整理箱、足乗せ…

コルシカ島でのバカンス、岩壁の記憶からインスピレーションを得た

まるで壁から突如姿を現したような棚…」


このようなペアが全部で7組作られ、展示されていました。

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このギャラリーは、通りに面したガラス張りの2つの空間と

その間のドアを奥に進んだところにあるメインギャラリーの3つの空間で構成されています。

通りに面した空間の1つは白の照明や家具、

もう1つはカラフルな家具とオブジェが展示されていました。

''TANDEMが''は奥のメインギャラリーで行われています。

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''TANDEM''
2012年1月12日(木)〜3月3日(土)
※open:火〜土曜日の11時〜19時
Galerie kreo
31, rue Dauphine, 75006, Paris

Galerie kreoサイト:http://www.galeriekreo.fr/
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TADASHI KAWAMATA ''UNDER THE WATER'' [installation]

ギャラリーkamel mennourで行われている川俣正のインスタレーションへ。

通りからギャラリーへのアプローチと、ギャラリー内の3つに区切られた空間の天井に

板がぎっしりとはりめぐらされていました。

これらはパリ市内で回収した廃材だそう。

ベッドやドア、引き出しだったと思われる板状の木材で、取っ手がついているものも。

板についたクモの巣、靴の跡なども残したまま展示されていました。

ギャラリー内のしきられた3つの空間はそれぞれ天井の高さが違うようでしたが、

板は地面から約2.5mの高さに統一してあり、横の広がりを感じられ

面のせまってくるような迫力がありました。

板の隙間からこぼれる光が作る影がきれい。

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彼は1998年のミュンヘン国立近代美術館Haus der Kunstなど

以前にも似たような形式での展示を行っています。

今回は震災の影響を受け、タイトルを''UNDER THE WATER''としたそうです。

水の上と下をイメージしたそう。



ギャラリーの地下には、廃材をどうやって固定させているかなどを解説する

スケッチや模型が展示してありました。

震災関係の新しいプロジェクトに関する情報等も展示してありました。

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TADASHI KAWAMATA ''UNDER THE WATER''
2011年12月10日(土)〜2012年1月28日(土)
kemel mennour
47 rue Saint Andre des Arts, 75006, Paris

ギャラリーkemel monnourサイト:http://www.kamelmennour.com/fr/
川俣正公式サイト:http://www.tk-onthetable.com/newfiles/homej.html


アートレス―マイノリティとしての現代美術 (ArtEdge)

アートレス―マイノリティとしての現代美術 (ArtEdge)

  • 作者: 川俣 正
  • 出版社/メーカー: フィルムアート社
  • 発売日: 2001/05
  • メディア: 単行本



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365日 Charming Everyday Things  [product design]

日本の生活に寄り添う日用品の良さや多様性を伝えようというプロダクト展示会が

パリのバスティーユで行われました。

クリエイターによって選ばれた日本のデザインプロダクトが365点展示されています。

伝統を感じられるもの、目新しいもの、便利なもの、うつくしいもの、

すべて作り手の細やかな心遣いと丁寧さが感じられました。

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二階では展示品が買えるようになっていました。

全5日程のうち私が行ったのが3日目の日曜日だったのですが、

いいなっと思う物のほとんどにsold outシールがついていました。

生活雑貨デザインはあまり盛んでない +日本ブームのフランスでは、

こういった日本の要素が感じられる美しい日用品は人気出そうだな…

実際に、「空気の器」「mt」「五本指ソックス」等は

フランスのミュージアムショップ・セレクトショップでもすでに販売されています。

特に「かみの工作所」の商品は最近フランスでもよく見かけます。



この展示会のカタログは日めくりカレンダー式になっていて、

地下にはそれが一枚ずつ展示してありました。

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このイベントは日本の経済産業省が手がけているクール・ジャパンプロジェクトの一環で、

3月には同じ催しが東京で行われるようです。


「365日Charming Everyday Things」
■PARIS
2012年1月20日(金)〜25日(水)
Bastille Design Center
74 Boulevard Richard Lenoir, 75011, Paris

■TOKYO
2012年3月21日(水)〜25日(日)
ポーラミュージアム アネックス
東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3F
※21日(水)17時〜20時、 22日(木)〜25日(日)11時〜19時

365日Charming Everyday Things公式サイト:http://365things.jp/
経済産業省クール・ジャパンプロジェクト:
http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/creative/index.htm
経済産業省「365日Charming Everyday Things」企画書:
http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/creative/new2_francedaily.pdf

















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